ちょっと一息映画の話

September 05, 2007

アル・パチーノの映画

「セント・オブ・ウーマン」を観た。
ボクが俳優だった頃、テレビドラマのロケで地方にいたとき、撮影休みの日に他の俳優たちと連れ立って映画館へ観に行った懐かしい作品。
映画を観た次の日、パチーノの演技に刺激を受けすぎて、観に行った俳優全員の芝居が変わってしまい、「昨日の君たちの演技と、つながらないよー」と、監督に怒られたことを思い出す。

さて、盲目の退役軍人フランクをパチーノは見事に演じて、アカデミー主演男優賞まで獲得している。だから、彼の演技についてはもう細かく云うことは無い。ただ、ただ、すばらしい!
フランクは、たまたま付き添いのアルバイトをすることになった学生のチャーリーを連れてニューヨークに旅立つ。実はフランクの目的は、自殺である。その前に疎遠になっている兄と会い、極上の女性を抱き、人生の幕を自ら閉じようと決めていたのである。

十何年ぶりかでこの名作を見たとき、ボクはあることにとても心を動かされた。
それは、兄と会う前のフランク、女性を抱く前のフランクと、それが終わってしまった後のフランクの違いだ。完全に魂が抜けてしまうのだ。

人は目的をもって生きている。目的がなければ、ただ息をしているだけにすぎなくなってしまうんだというメッセージが強く伝わってくる。目的に向かって生きているとき、フランクは自信に満ちた言動をとる。
しかし、目的を失った途端、ベッドから起きることも出来なくなってしまう。
生きるとは、そういうことなんだ。

とにかく、この映画には、たくさんの名場面がある。
秋の夜長に、ぜひ、観て欲しい。

セント・オブ・ウーマン 夢の香り


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November 26, 2006

フィリップ・ノワレ

私の大好きな映画「ニューシネマパラダイス」で、映写技師アルフレッドを演じていたフィリップ・ノワレ氏が23日亡くなった。
「イル・ポスティーノ」でも心暖かい詩人の役が好きだった。
私が彼の映画と出会ったのが、イタリア映画だったので、てっきりイタリアの俳優だと思っていたが、実はフランスの俳優なんだね。

「ニューシネマパラダイス」を観るたびに、子供の頃の自分自身を思い出していた。私は、まさにあの映画少年のトトと同じだった。大人たちに紛れて、いつも映画館の中にいた。映画のパンフレットを観ては、自分も早くかっこいい大人になりたいと想像の世界に浸っていた。

映画の中、
立派な青年に成長した愛するトトが、村を離れて旅立っていくシーン。
盲目になってしまったアルフレッドが、トトを抱き寄せて耳元で伝える。

「自分のすることを愛すんだ。子供の頃、映写室を愛したように」

あんなに暖かい演技をされるのだから、きっと今は天国に召されたことと思う。
ご冥福を祈りたい。
ニュー・シネマ・パラダイス 完全オリジナル版 スペシャル・エディション


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September 10, 2006

殺人の追憶

韓国映画「殺人の追憶」を観た。
ある人たちの強い推薦があったので観た。

いま劇場公開中の「グエムル」の監督作品。
このグエムルも予告編だけを観ると、怪獣パニック映画に見えてしまうが、どうやらそうではないそうだ。あくまで人間の心を、そして人と人との関係性を描いているという。そんな感想を聴き、その流れで同監督作品である「殺人の追憶」の話になった。
その場にいて「殺人の追憶」を観ていなかったのは私だけだったので、ずいぶんと肩身の狭い想いをした。すぐにアマゾンで取り寄せ、昨夜ようやく観たという次第。

前評判を聴きすぎていたために、観ている最中はそうでもなかったが、後からジワジワと良さを感じられた。基本的に、私の好きな映画ではある。
実際に起きた猟奇大量殺人事件を映画化しているのだが、もしこれをハリウッドが製作したら既存のサスペンス映画にしかならなかっただろう。

それがそうではないところが、この映画の最大の魅力なのかもしれない。
忙しいが、ぜひ「グエムル」を劇場で観てみようと思った。

「殺人の追憶」の内容を記述するのは、控える。
これからごらんになる方たちに、前評判で鑑賞感が変わってしまわぬように。
しかし、一言だけ云うなら、

見終わって、すべてがスッキリ映画鑑賞という行為自体が完結、という映画が多い中、見終わってから色々なことを考えられることも、映画の魅力のひとつということを思い出せてくれた映画であった。

殺人の追憶


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July 01, 2006

ミッキー・ローク復活か?

休みなく働いている毎日ですが、そんなときこそセルフエンターテイメントが必要です。

自分で自分に与えてあげるエンターテイメント的楽しみのこと。

分かりやすく云うと、小説や音楽や映画などのことです。

決して時間潰しのためや、勉強のためではなく、あくまで純粋にエンターテイメントを楽しむ。

私の場合、夜中過ぎに帰宅してから観る映画。

最近だとロドリゲスのSIN CITYが良かったかな。

私は昔からミッキー・ロークの大ファン。
彼は途中、ボクシングやり始めてから映画の方がおかしくなっていったのですが、久々の復活という感じで、それだけでファンとしては映画そのもの以前にOKなんです。

ドミノに続いて今回の映画。
完全復帰を目指したのかなと、うれしくなってしまいます。

ドミノも映画的に全然好きにはなれなかったけど、彼がコインランドリーでしゃべっているシーンは、彼独特の雰囲気が出ていて良かった。

シン・シティ スタンダード・エディション


ドミノ


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June 10, 2006

オトコタチノ狂の仲間たち

298f22e5.JPG昨夜、映画オトコタチノ狂DVD・ビデオ化の祝賀パーティーがありました。

私が主宰している結成14年目の映画集団石井組。
そのうちの7年がなんとこのオトコタチノ狂という映画に費やされていたことになります。TSUTAYAなどでもまずまずのレンタル率で少しずつですが多くの方々に観ていただいている映画。

自分たちが創った作品が、このようなカタチで世の中に存在していることに喜びと誇りと、そして責任を改めて感じる夜でした。

パーティー参加者の何倍もの人たちが、この映画製作に携わり、また、この映画のために全国から少しでも足しにしてくださいと、制作費を募金してくださった人たち。

映画はそんなひとりひとりの想いや力が結集しなければ、決して完成させることのできないものです。

ご協力いただいたみなさんに、心から感謝いたします。

ありがとうございました。


石井組1
司会を務めてくださった工藤さん。
帽子とカツラは、松田優作です。実際工藤さんは、松田優作の声の吹き替えなんかもやっています。私の映画では、棟椙警部役。石井組の兄貴分。

石井組2










駆けつけてくれた田中要次さん。
通称ボバさんも、私の映画に出演してくれています。
とても忙しい方なのに、石井組の飲み会にはどんなに遅くても駆けつけてくださる人。



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April 11, 2006

レンタル中の私の映画

580334c8.jpg研究所10期生のN.T氏が写メールしてくれた画像。
渋谷のTSUTAYAにて、私の映画「オトコタチノ狂」。
5本も並んでいたとのこと。
しかも、そのうち1本が貸し出し中。

借りていった人の家まで上がり込んでいって、一緒に見た後、感想聴いて、お礼云って、帰ってこようかな。

なんども云いますが、不思議な感覚。

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April 08, 2006

DVD目撃報告

39959ff7.jpg昨夜は夜中を過ぎても、続々と「オトコタチノ狂」DVD目撃報告がパソコンに、そして私の携帯メールに寄せられました。
目撃報告をしてくださった方々、本当にありがとうございます。

思っていた以上にレンタルビデオ店に置かれているようです。
しかも、「3本中2本レンタル中」なんて報告が来ると、ドキドキですね。

今夜、もしかしたら、今頃どこかで私の映画を部屋で観ている人がいる・・・。
つまらないと思ったら・・・
退屈だと思ったら・・・

・・・どうしよう・・・

気に入ってくれたら、いいなぁ。
最後まで見てくれたら、いいなぁ。
何かを感じてくれたら、いいなぁ。
見終わった後に、恋人と映画の話をしてくれたら最高だなぁ。

なんかすご〜く、不思議な感覚です。

またまた10期H.Sさんから写メールいただきました。
背表紙に私の名前。
目立つなぁ〜。


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March 19, 2006

オトコタチノ狂DVD

私の創った映画『オトコタチノ狂』のDVD予約が始まっています。

2000年1月に脚本を書き上げ、途中博報堂やブエナビスタ、ギャガなどの大手が映画化に興味をしめしてくれたのですが、結局2003年に自主制作というカタチで撮影に入り、完成した映画です。

自主制作なのに、海外の映画祭の招待作品となり、単館上映され、メーカーからDVDとして発売、TSUTAYAにレンタルされるまでになってしまいました。

沢山の方々が、この作品を世に出そうと力を与えてくださったお陰です。
この場を借りて、心から感謝いたします。

ありがとうございました!


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February 09, 2006

きみに読む物語

もうずいぶん前に観た映画ですが、ヒットした恋愛もの
「きみに読む物語」

あまりハリウッドの恋愛モノは観ないのですが、一応パッケージを手にしてみたのです。すると監督にニック・カサヴェテスという名のクレジットがあるではないですか!

カサヴェテス?
ジョン・カサヴェテスに関係ある?

まさかと思い出演者を見ると、亡きジョンの愛妻ジーナ・ローランズがいるではないですか。

ただただ私が不勉強なだけなのですが、そう、この映画の監督は、あのジョン・カサヴェテスの息子だったのです。そして、その息子の映画に母である名女優ジーナが出演し、映画に重みを与えているのです。

終始やさしく愛おしい眼差しのジェームズ・ガーナーも良かったですが、私にとってはなんとも感慨深い映画でした。

もちろん映画としても純粋に泣ける恋愛ものでしたよ。


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きみに読む物語 スタンダード・エディション


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February 06, 2006

ベトナムの色と音 夏至という映画

昨夜夜中にベトナムの映画「夏至」を観ました。
「青いパパイヤの香り」などで有名になったトラン・アン・ユン監督の作品です。

前から持っていたのですが、なかなか時間が取れず、とてもゆっくりと詩情豊かに描かれている作品なので、さすがにクタクタの状態で観ることは出来ないと思い、観る機会を窺っていた映画でした。

期待通りの作品。
もちろんアクションなどワンシーンもなく、個性豊かな大人三姉妹の秘密を丁寧に描いている映画です。

そのなかでも、私が強く魅了されたのは、ベトナム語の音の優しさ。
会話はもちろんのこと、何度も効果的に使われる歌の品の良さ、優しさが全編を包み込んでいました。

「愛しい人よ、嵐は過ぎ去ったから、戻っておいで」


そして、もうひとつ。
これは、撮影監督の腕なのだと思いますが、画面に映るモノすべての色がとても鮮やかなのです。

緑の葉の一枚一枚がとてもきれいでした。
真っ赤な壁や彼女たちが着ているベトナムの服。

食事の下ごしらえをしながら、三姉妹が顔を近づけて秘め事を語り合っているシーン。
カメラは、うんと彼女たちに寄ります。
まるで観ている私も、その輪の中に入っているかのように。

あんなにゆっくりと雨の中にいてみたいと思いました。

あんなにゆっくりと蚊帳の中で自分の秘密を人に話してみたいと思いました。

あんなにゆっくりと生きるのもいいかなと・・・。


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夏至 特別版


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January 08, 2006

私の映画は幻想映画?

お酒を飲んだ次の日は、比較的早起きです。
遅くまで楽しんでおいて、その分遅くまで寝ていたのでは、プラスマイナスゼロになってしまう気がするからです。
ですから今朝は早くから起きて、仕事をしていました。

昨夜は映画仲間とずいぶん飲みました。
みんな私が今書いている次の作品を、心待ちにしてくれていました。

私の作品は、決して幻想映画でも特撮映画でもないはずなのですが、朝日ソノラマという出版社から出ている「日本特撮・幻想映画全集」なるものに取り上げられていました。昨夜初めてみせてもらい、作者の私自身一番驚いています。

全集の最後のページに載っていて、
「特撮はほとんどないに等しいが、アイディアと設定は秀逸である」なんてお褒めのコメントまでついていました。
どおりで、お酒が美味しかったわけです。

私の映画「オトコタチノ狂」は、幕末のサムライが現代にやってくるという設定の中で、夢とは何かを問う物語です。
そこら辺を幻想、つまりファンタジーととらえていただいたのでしょう。


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January 03, 2006

ムーラン・ルージュ

封も切らないままラックにずっとあった「ムーラン・ルージュ」というミュージカル映画をようやく観ました。

ニコールキッドマンもユアンマクレガーも好きな俳優ではあっても、あの二人の歌を特に聴きたいとは思っていなかったのでなかなか手を伸ばさなかった映画。
つまり、お正月で久しぶりに休みだし、溜めていたDVDコレクションをひとつずつ観ようかなという程度の、全然期待していない体勢で見始めました。しかし・・・


・・・不覚にも感動してしまった。

ふたりの歌は予想通りだったのですが、歌っているときのふたり表情が、さすがに役者という感じで歌以上に、歌の表現をカバーしていました。


私がいいと思ったのは、映画全編に浸透している演出、つまり監督のボヘミアン的世界観がユニークでありながら安定していて楽しめた事と、ずるいと思わせるほど馴染みのあるロックやバラードのヒット曲をうまくストーリーに絡ませていることでした。

だってビートルズや、エルトンジョン、果てはキッスの曲まで歌いますから。

とくにユアンが歌うYOUR SONGは、やはりいい曲ですね。
私はこの曲のように分かりやすくストレート、しかも情熱的な詩が大好きです。

ちなみに、モントセラト島救済チャリティーコンサートで歌うエルトンジョンのYOUR SONGは、絶品でした。


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July 15, 2005

映画狂

私の映画オトコタチノ狂が、正式にDVD化される話が進んでいます。

下北沢のレイトショウを観たメーカーさんから頂いた話で、うまくいけば来年3月くらいに全国のツタヤでレンタルできるようになるそうです。自分の映画が、ビデオレンタルショップに置かれるなんて夢のような話。かなり照れくさい部分もありますが、やはりうれしいですね。

私は子供の頃から、映画狂でした。いいえむしろ今よりも断然映画狂だったといえます。今は、アトリエに7.1chのホームシアターも構え、そこら辺の映画館には負けないくらいの迫力で映画を好きなときに観ることができる環境を持っています。でも子供の頃のほうが、せっせと映画館に通い、好きな映画は大人たちに混ざって何度でも観ていました。

ビデオも、もちろんレンタルもない時代。映画は映画館で観るモノであり、TVで放映されている洋画には、子供ながらに違和感を感じていました。クリント・イーストウッドが日本語を話しているなんて、なんか変だなあ・・と。

母親におにぎりを握ってもらい、朝から映画館に入り、夜まで同じ映画を何度も観たものです。怖いシーンがどこに出てくるか分かっているので、そこだけ次のシーンまでロビーで遊んでいました。映画館のスタッフに相手をしてもらったことを憶えています。
「坊や、○○という映画が面白いぞ」なんて大人たちから情報をもらっていました。

時間など計っていないのですが、自分の頭の中で映画は流れ続けていたのでしょう、お気に入りのシーンが始まる頃に、慌てて場内にかけ戻っていったものです。

一日に4回も、5回も観るので、終わる頃には興奮してよく熱を出していました。次の日にはケロッとしていましたが。

何度も観て憶えてしまった好きな映画のシーンを、学校で仲間たちとリアルに再現するのがたまらなく面白かったことを憶えています。小学生だった私が、英語のセリフなんかも、映画一本丸々暗記してしまっていたのですから、それが勉強に反映されなかったことを、親は歯がゆく思っていたことでしょう。

勉強にこそ反映されませんでしたが、そんな経験がいまのイメージングメソッドに大きく影響しているような気がします。

一本の映画にハマってしまったこと、みなさんはありますか?


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June 21, 2005

創ると云うことは素晴らしい

デルス・ウザーラという映画を観ました。
黒澤明監督の作品です。うわさ通りの素晴らしい映画です。

籠もってずっとパソコンのキーボードを打っていたら、腕が腱鞘炎みたいになってしまい、これはマズイと休息をとりました。しかし、せっかくの創作意欲を落としたくはないので、こういうとき私は映画を観るようにしています。
黒澤作品はすべてDVDで持っていたのですが、恥ずかしながら名作デルス・ウザーラはまだ観ていなかった中の一本です。こんな時のために大切にとっておいたというのも、まんざら言い訳でもないのですが・・・。

デルス・ウザーラ日本での活躍の場を失いかけていた黒澤監督にロシアから「映画を撮らないか」とオファーがあって創られた海外ロケ作品です。
極寒の地で言葉も通じない、日本のスタッフは数名だけという悪条件の中で、肉体を衰弱させながらも撮られた黒澤監督にとっても特別な作品です。

有名な話ですが、撮影中に被っていた帽子を、その後何度も直されながら最後まで映画の撮影の時にはずっと愛用されたと言います。「A・K」とご自分のイニシャルが入っているその帽子。デルス・ウザーラが撮れたんだから、どんなに大変な撮影でもできるぞと縁起を担がれてのことでしょう。

そのデルス・ウザーラの撮影現場でのご自分の写真に、黒澤監督が言葉を添えてサインしたものがあります。


創ると云うことは、素晴らしい


私の大好きな言葉です。
映画を創っている端くれのひとりとして
イメージで理想の自分を創っていくイメージングメソッドの主宰者として

明日の自分を自らの手で創っていく姿勢こそ、私は素晴らしいと思っています。



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June 05, 2005

オトコタチノ狂が終わった

オトコタチノ狂がシネマアートン下北沢での上映を終えました。

1週間のアンコール上映。天気が悪かったにもかかわらず、最終日は補助席も出すほどの大盛況、本当に多くの方が足を運んでくださいました。観てくださったすべてのみなさん、本当にありがとうございました。

仕事のない日は毎晩のように私自身も足を運びました。上映前のまだお客さんが入っていない客席が好きでした。野島健太郎さんが作ってくださったオトコタチノ狂のオリジナルサントラがいつも流れていて、あの映画館特有の空気みたいなものがそこにありました。掃除機をかける映画館のスタッフ。「Samurai Mad Fellows」(この映画の英語タイトルです)の垂れ幕を外に垂らす石井組のスタッフたち。そんな光景ももう見られないと思うと、寂しさが心の中でいま広がってきます。またこの映画館で上映との噂もあるのですが、とりあえずは終わってしまったんだなあ・・・と。

終演後は、みんなで朝まで飲みました。何度も何度も乾杯し、オトコタチノ狂の話、これからの石井組の話を誰彼なくしていました。外が明るくなってきても、誰も帰ろうとはしませんでした。

俳優の村田雄浩さんも映画を観て、そして打ち上げにも参加してくださいました。映画を作っている私たちにとっては、雲の上の人、あこがれの映画人です。私は、映画「壬生義士伝」の村田さんが大好きです。

その村田さんも最後までいてくださいました。
「ぼくがねぇ、もしこの映画に出ていたら、こんなに最後まで残ってないですよ。この映画に出ていない自分が悔しくてねぇ。帰れないですよ、これは」

なんてステキなことを言ってくださるのだろう。

脚本私の頭の中にあった小さなアイディアが、石井組みんなの力で少しずつカタチとなり、そして映画を観に来てくださった方々の力で、私たちが作ったそのものよりも、さらに一段と大きなものに育っていった気がします。そしてこれからも育てていかなければと感じています。

すっかり明るくなった路上で解散しようとしていた私たちは、ひとり泣き、ふたり泣きと・・・涙の雫が空気中に伝染していきました。
身体がすごく熱くなって・・・きっと石井組の誰もがその熱を感じていたはずです。それは決してお酒のせいだけではなく、仲間とともに確かなモノを創ったという想いの熱さです。

そんな私たちの気持ちなど知る由もない街の人たちに紛れ、私たちはそれぞれが別々の方向へと散っていきました。

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May 27, 2005

オトコタチノ狂

シネマアートン下北沢

明日の夜時間がある人には、集合していただきたい場所である。
映画館・・・だ。
私が脚本を書き、監督した映画「オトコタチノが再び上映される。再びというのは、前回3/26〜4/8までレイトショウ上映されていたからである。好評につき、映画館側がアンコール上映を決行してくださった。

監督ジョイ01私には13年ほど前に結成した映画製作集団Ishii-gumi(石井組)という仲間たちがいる。その仲間たちと撮った初の長編映画。

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May 08, 2005

有機的映画?

e2338f10.jpg昼間、TVの企画打ち合わせで白金へ行く。BLUE POINTで遅いランチを食べながら、制作会社のプロデューサーS氏と数時間打ち合わせをする。週明けてTV局のプロデューサー含めた会議に突入するための意思統一。
オープンカフェで話していたら、じりじりと汗ばんできた。午後から天気がすこぶる良く、背中に当たる日差しが夕方でも熱い。

映画の話になった。S氏から「インファナル・アフェア」の話が出る。もちろん私も前から気になっていた映画ではあったが、まだ観ていなかった。さっそく、夜中にDVDを借りに行く。そこでこんな宣伝文句と遭遇した。
「派手な特撮もCGも一切無い。脚本の深さと俳優陣のうまさでみせる映画」
まてまて昔の映画は、これが当たり前だったはずなのに。
まあいい、なおさら期待して映画を観た。うん!このフレーズが確かに当てはまる映画だった。久しぶりにドキドキしながらの2時間。私の好きな映画だ。主演のトニー・レオンは、私が自分の映画を香港フィルマートというフェスティバルに出展したときに、実物を観たことがある。正直そのときはそんなにオーラを感じなかったが、さすがに映画の中の彼はいつもいい。表情がいいんだな、この人は。ずいぶん昔、「イヤーオブザドラゴン」でジョン・ローンの演技を初めてみたときにも、このような感想を持った。

それにしても特撮もCGも一切無い・・・なんてことが宣伝文句になってしまうとは。八百屋で有機野菜を買うような気分にさせられる。自分が買おうとしているものは、映画なのか野菜なのか。

「この映画は、派手な農薬も今はやりの化学肥料も一切使っていません」
なんて宣伝文句が成立しそうな世の中である。

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