August 16, 2006

終戦記念日 歴史を考えて

昨日終戦記念日。
世間は、小泉首相の靖国参拝問題で騒いでいた。

今、加藤廣の「信長の棺」という歴史小説を創作の合間に読んでいる。

私は信長という日本史上の大革命児が大好きなので、桶狭間や本能寺の変に対する新解釈を大変興味深く読み進めている。この本の前に読んでいた安部龍太郎の「信長燃ゆ」と併せて考えてみると、とても興味深い。

この本を読んでいて、何よりも強く感じたことは、歴史はその解釈によって本当に変わってしまうということだ。史実に基づいてという云い方があるが、その史実自体が、誰かの解釈のよるものだから、すでに事実・真実とは違うものなのだ。ましてや、戦国時代。下克上。歴史は勝者によって書かれていく。しかも次の勝者が前者の書いたものを、自分の都合で書き換えられ、歴史に残ることを前提に上書き保存されていく。

それが人類の歴史であり、それが人間という生き物の特性なのだと思う。

戦争責任。
A級戦犯。

戦争を知らない私たちには、調べて勉強することは出来ても、しっかりとした体温で感じ取ることの出来ない国が抱えている問題だ。
その当時の勝者、敗者の立場で、解釈が違うのは当たり前だろう。
それが加害者と被害者という立場も絡んできているのだから、その解釈や意味に天地ほどの開きが生じるのは仕方のないことか?

仕方なきことで片づけるわけにはいかない問題である。
昨日の小泉首相を見ていると、開き直っているように見えた。
隣国に落ち着いた国際的理解を求めたいのなら、開き直りは逆効果だろう。
別にいいよ、そう思いたければ、思えばいい。
そう意思表示しているように感じてしまった。
この場合の開き直りと、信念を貫く覚悟とは、少々違っているように思う。


来年の今頃は、この問題で隣国と揉めていないことを祈りたい。

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この記事へのコメント

1. Posted by ハナコ    August 17, 2006 02:00
5
石井先生のコメントに同感同感。
石井先生の世界観で靖国参拝のありようを語っていただくことは大変有意義なことです。
これからの日本を背負っていくことになる私たちも
さまざまな角度から戦争の傷跡を検証し、二度と戦争が起こらぬよう伝承していかなければならない責任があると改めて認識しました。
勇気あるコメントを有難うございました。

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